狭小住宅を快適な空間にするための設備や構造について
小さな土地に建てる狭小住宅。建築の条件を満たしながら快適な空間をつくるためには、その構造や設備に工夫が必要です。面積で考えると広がりは出ませんが、体積や空間で捉えると広さを演出できるのです。この設計のアイデアや工夫が、その家に個性を与え、住む人の感性を反映させることにもつながります。建築家と共に創りあげる注文住宅だからこそできることです。
スキップフロア
通常の平らなフロアを「フラットフロア」と呼ぶのに対し、床面の一部の高さを変えて、部屋ごとや区画ごとにあえて床の高さを変えているのがスキップフロアです。空間に変化を加えることで、広さを感じることができます。
屋上・バルコニー
屋上やバルコニーを活用することで、狭小住宅でもガーデニングや家庭菜園を楽しむことができます。地上のお庭よりも周囲の目を気にせずに済むのも魅力です。家族の大切な憩いのスペースとなります。
ただしそれなりのリスクもあるのでしっかりとした施工技術、メンテナンス体制が重要です。
4階建て
小さい土地に建てる狭小住宅のほとんどは2階建+ロフト、3階建てとなりますが、建築条件が合えば4階建てにすることもできます。延床面積を広く確保できるので、2世帯住宅やお子様の多いご家庭におすすめです。構造問わず設計できるのは設計事務所ならではです。4階建を検討されるかたは設計事務所がお勧めです。
半地下・地下室
防音効果の高い地下室。音楽やホームシアターを大音量で楽しんだり、楽器を演奏したりと周囲に気兼ねなく趣味の時間を過ごせます。地下室は、延床面積の3分の1未満の広さなら容積として計算されないので、容積率の規制が厳しい土地ではとても有効です。ただしそれなりリスクやコストもかかり、防水や湿気対策等長く安心して過ごすためにしっかりとした設計と施工が重要です。
ロフト
ロフトは、床から天井までの高さが1.4m以下で、面積がすぐ下の階の2分の1以下であるなどの条件に沿えば、地下室と同様、容積率の計算に含まれません。収納場所として活用すれば、間取りを広く確保することができます。
オープンキッチン
リビングやダイニングと向い合わせになっているオープンキッチンは、開放感があり、狭小住宅にピッタリのキッチンといえます。キッチンを隔てる壁がないので、料理中も家族の存在を感じることができます。
空間を兼ねる
リビングの片隅に長いカウンターと棚を設置すれば、書斎に勉強コーナーにと多目的スペースに大変身。柔軟な発想が可能性を広げます。またトイレと洗面所を一緒するのもスペースの節約となります。
耐火・耐震・耐風
狭小住宅の多くはお隣との距離が近く縦長な形となるので、耐火・耐震対策が必要です。
耐火については耐火性の高い建材を積極的に活用し、また3階建耐火建築物を設計する資格も有していますので安心してお任せください。
近年は強風も多く、風への対策も重要です。サオビでは耐震・耐風については耐震・耐風等級2(一般的な等級1×1.25倍)を満たすことを基準として頑強な家づくりを旨としています。後から変えられず目に見えない部分にもしっかり手を加える事を大事に考えています。